フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?―“哲学の国”の恋愛論
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フランスには、なぜ恋愛スキャンダルがないのか?―“哲学の国”の恋愛論
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| ジャンル: | 本
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大都市、上流階級限定の仏恋愛論
フランスといっても大都市以外の人や農村の人たちはもっと保守的なんじゃないかな?
どこかの誰かに隠し子がいる、って奥さんが公認したり、周りの人が騒がないって事はありえないでしょう・・・
ミッテランの言った「エアロール?」という言葉から、フランス人は恋愛に関してとっても自由だという考え方が日本でも広まったけど、フランス人みんながこんな考え方してはいません。
未婚の母が多いのも社会保障がしっかりしているから、非婚カップルが多いのも結婚手続きが大変だから、しかし農業国であるフランスの第一次産業従事者の方たちの恋愛事情は全く無視しています。
確かに、芸能人や政治家の恋愛や生活スタイルに関してはとても寛容だけど、それはその人が責任をきちんと果たしていたら、の話し。
隠し子がいて、責任もとっていない、って言ったら自由恋愛の結果とはいえフランス人も黙っていません。
有名人の恋愛スキャンダルだって、フランスにもパパラッチはいるし、王室の誰かがどうした、とか、俳優が今は誰と暮らしているとか、みんな興味持っています。
しかし、フランス人の恋愛のいいところは、ステレオタイプの女性観や男性観がないというところかな。だから誰でもチャンスがあるし、誰でも恋愛が楽しめます。
そういう点では恋愛先進国かな?
青い鳥は初めからそこにいた
2005年の人口動態統計によると、フランスの新生児の48.5%は婚外子で、1人目の子供に限ると婚外子の比率は59%。日本はただの2%位だから、これは恋愛スキャンダルのないお国柄とも関係があるのではないかと思って読んでみた。
第一章の結びで「それはいったいなぜなのだろうか?」と問題提起され、第二章の結びで「恋愛をスキャンダルにしない『長い伝統』は、いつ頃で来たのだろうか」とまた問題提起され・・・。いったいいつになったら答えがわかるのだろう、と思いながら読みいくと、そのうち、古代ギリシャやグリム童話、キリスト教と大地母神信仰に発展していき、それでは一体いつ、他の欧州諸国とフランスとの恋愛に対する価値観の違いが説明されるのだろうと思いながら読んでいるうちに、突然最終章で、「今まで検証してきたことをまとめてみよう」となり「以上の理由によって、フランスでは恋愛スキャンダルが成立しない」と結ばれる。色んなところを連れ回された挙句、結局最初からあった結論に導かれる「青い鳥」のような印象を受けた。
しかし、色んなところを連れ回されている間、なかなか楽しい経験をさせてもらえたのは良かった。例えば、「名詞は全部、男と女に分かれ、主体(○○する人=精神を持った方)をあらわす言葉はたいてい男性名詞、客体(○○される対象=物質、観念も含む)をあらわし言葉はたいてい女性名詞」との指摘は、「なるほど、そうだ!」と膝を打つ思いがした。トゥルバドゥールからユニオン・リーブルやソロまでの千年のフランス恋愛史は駆け足ながらも面白かった。
はまの出版
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